東北旅行 手作り熟年夫婦二人旅

2005年7月19日〜7月25日(6泊7日)




7月19日 函館〜東日本フェリーで青森へ〜酸ヶ湯温泉〜ホテル城ヶ倉

初めてマイカーをフェリーに乗せ北海道を出る旅、少々不安。東日本海フェリー[ほるす号]7192総トン、
全長136,6mで津軽海峡を渡る。[ほるす]とは、エジプトの神話に登場する天空に由来しているとのこと。
青森に着いてからは、酸ヶ湯温泉でそば粉100%の蕎麦と、とろろ飯を食べる事を楽しみに車を走らせたが、
103号線にはいるまでに時間がかかり、12時55分頃の昼食となった。ナメコとろろ蕎麦の美味しい蕎麦は
帰りに又寄ろうと言う事となった。

酸ヶ湯温泉 隣の昼食処 城ヶ倉温泉ホテル 毛無岳まで歩いて見られた
湿原


城ヶ倉に到着してから、八甲田大岳に向かって歩いた道は、思っていたより難道で、
あまり人が歩いていないように思えた。笹が道を見失いそうになるくらい生い茂っていたり、
倒木が道を塞いでいたり大変であった。しかし、ブナの木が多く心地よかった。
酸ヶ湯温泉まんじゅう2個と水を持って、45分ほど登った所に分岐点があった。
酸ヶ湯からの道が楽で時間も短い事が解った。酸ヶ湯に宿泊を考えたが、部屋にトイレことと
洗面台がないと解ったので城ヶ倉にしたのだった。分岐点で立ち止まり、戻ろうかどうしようか迷っていた時、
大岳からツアーの一行を案内しているガイドさんと会って、「大岳まではムリだが毛無岱までは
平坦ですから・・・湿原の花たちが綺麗ですよ‥」と教えられ、元気が出て先へ歩を進める事ができた。
そのお陰で美しい風景と、花々の咲いている広い湿原を見る事が出来たのである。

ホテル城ヶ倉は、八甲田の山懐に抱かれた落ち着きのある空間で、
モダンな洋風造りであった。水がとても美味しく印象に残る。

7月20日 城ヶ倉大橋〜八甲田(田茂萢湿原赤倉岳・井戸岳・大岳避難小屋)


今日は城ヶ倉大橋を見て8:35八甲田山ロープウエイ(101人乗りのゴンドラ)乗り場に到着。
山頂までロープウエイで10分ほどであった。

山頂駅から田茂萢湿原→赤倉岳(1548m)→井戸岳(1550m)→大岳避難小屋(1420m)(11:30)大岳(1584.6m)まで30分と言う事であったが、体力と白神山地へ移動するため15:00には下りていなければならない事も考え大岳までの往復1時間は断念。避難小屋でトイレと休憩(ヨーグルトを食べる)。帰りは、コースを変えて上毛無岱(1050m)→田茂萢岳(1324m)→山頂駅(1300m)

たくさんの花々と出逢いながら汗を流し、5時間あまり起伏のある山道を思う存分味わう一日となった。
昼食は13:00近くになって湿原の木道に腰を下ろしハクサンシャクナゲの景色を見ながら城ヶ倉のおにぎりを食べた
。どうしたわけか胃腸の調子が良くない一日であったが、持って行った薬を飲みながらなんとか歩けたのである。

城ヶ倉大橋は、日本最大級のアーチ橋(長さ360m、谷底からは122mある)。八甲田ゴードラインと名付けられた8の字形の遊歩道は、湿原と地塘を回遊できるようになっている。赤倉岳へは遊歩道の先から登山道にはいるが、しっかりとした道が続いている。登になると、直ぐ右に毛無岱を経て酸ヶ湯温泉へ下る道へ分ける。アオモリトドマツの林を抜けると森林限界であり,ハイマツを切り開いた中を行く。登り切ると噴火でえぐられた断崖で、之に沿って登ると、祠のある赤倉だけ山頂に着く。井戸岳とは尾根続きになっていて右に少し下がると井戸岳の噴火口壁で、左に回り込んでほぼ半周し下ると大岳避難小屋に着いた。

下記の写真はサムネイルになっています。クリックすると大きくなります。



城ヶ倉大橋


八甲田ロープウエイ


山頂公園案内図


帰り道の様子

真水を飲んだせいか腸の具合があまり良くない一日であったが、持参の薬でなんとか持ち直したようである。予想以上に大変であったわけではないが、簡単でもない山であった。避難小屋であった若者のパーティーに「明日、白神の暗門の滝へ行く」と言ったら、今日より楽ですよという事であった。それを聞いて、少しホットする。帰りの道も登と下りの入り交じった道のりで距離は長く湿原があって、花が綺麗であった。特に驚いたのはミズバショウの湿原であった。

14:15 ゴンドラから降り、102号線から280号線にはいる道順を、コンビニの前で出逢った耳ピアスの青年に尋ねて教えてもらった。2時間かからず「ブナの里白神館」に到着。16:08 小雨模様。
二日間びっしり歩いて疲れもピーク、温泉へ。夫は大浴場、私は5階の宿泊者用温泉へ。温泉の湯が溢れていて、誰もいなく最高な気分であった。部屋は407号室、全てにおいて心地良く過ごせた。食事もあまり多すぎず、味付けも良くトイレ洗面台も・・・。


7月21日 世界遺産の白神山地


 昨夜眠剤を呑まずに寝付けたが、隣室の方の音がうるさかった。足枕をして眠り、5:30入浴。外は濃霧で全く見えず、地面は昨日の雨で濡れていた。風呂の中で新潟からのツアー客と会話する。8:14 白神館を車で出発。白神山地は、雄大なブナの原生林、その規模は世界最大を誇るそうであるが、私達はそのほんの一部を味わってみようと言うわけである。

「白神山地・暗門の滝」森林環境整備協力金300円を・・・・。素晴らしい自然に感動して1000円渡したら、おつりを渡された。とても自然を壊さず整備されている。私達は、暗門ぶな林散策歩道を先に歩き、暗門の滝歩道へと歩を進める。第3の滝(26m)、第2の滝(37m)、第1の滝(42m)へ。険しい狭い道、滑りやすい大変な道のりを落石などの危険を感じながら歩く。
岩木川上流、白神の森と谷の中、3つの滝を繋ぐ遊歩道は、往復2時間。第1の滝に着いたのは11:05。戻って13:05、アクアグリーンビレッジ(ANMONCENTER HOUSE)で昼食をとり、マザーツリー(ブナ巨木)を見るべき白神ラインを車で走る。
13:26 『ぶな巨木ふれあいの径』の標識を見つけ狭い悪路の道を下り,19と付けられた巨木まで辿ったが、マザーツリーはまだ先のようで不安になり戻って来た14:20。車でもっと先に行ってから入るとあったらしい。
失敗 !




ブナ林散策道


美しいシダの葉


川を渡る橋


温泉のある食事処


15:20 宿泊している建物の隣のビジターセンターで35分間放映されている白神を観賞。音響とワイドな画像で
ナレーション付き。今日は,雨降らず曇りで一日終了。
16:10 ぶなの里白神館にもどる。暗門川に沿っての道は
歩きやすいように整備されていたが,
暗門の滝へ行く道は、ツルツル滑り頭上は岩が崩れてきそうで危険な所であった。


暗門の滝 クリックすると涼しくなるよ!



7月22日 悪天候のため予定変更 石川啄木記念館


早朝二度ほど目が覚めトイレや水を飲む。余程疲れが溜まっていたらしく直ぐ寝付けた。5:10 目が覚め外を見る。
濃霧で昨日見えていた山が見えない。温泉に入って体調を整える。気温18〜21度。8:30白神館を後にして国道7号線から高速に入り松尾八幡平で降りる。八幡平山頂を目指したが、濃霧がひどく、ライトを付けても先へ進めず途中から引き返した。予定変更である。12:20 松尾八幡平ビジターセンターで昼食。スタンドでガソリンを入れ、ここのおじさんに
渋民村へ行く道を教えてもらう。
今時のナビゲーターが付いていないため人に尋ねながらで、地元の人とのふれ合いとなる。石川啄木の記念館は、そのおじさんの言うように走ったお陰で、近道をスムーズに行けた。




14:00  記念館を後にする

15:43 田沢湖に到着。ジュンサイのビン詰め10本購入。今日の宿泊は「ウエルハート田沢湖」。田沢湖から乳頭温泉方向へ向かって走る。16:30 到着。部屋は、角部屋でとっても快適に過ごせそうで喜ぶ。調度品もセンス良く撮っても贅沢な部屋であった。一休みしてから温泉に入ったが、PHが結構きつく濁り湯である。内湯は熱めなので露天風呂へ、足下が非常にぬるぬるで、手すりにつかまって湯船に入らなかったとしたら、転倒という事になっていたであろう。18:30 夕食
20:49 明日の準備をして床につく。枕の高さが低く気に入った。



7月23日 秋田駒ケ岳のトレッキング


 快晴 朝の体操をして体調良し。 7:30朝食後、田沢湖温泉バスセンターまで車で行き、バスセンターから駒ヶ岳八合目までは、自然保護と道幅が狭い事からシーズン時はバスでしか行けない。曲がりくねった山道〔66曲がり〕を運転手の好運転で8:50 八合目に到着バスの駐車場には、八合目小屋があって、トイレをすませ、9時頃から登り始めた。
片倉岳展望台→阿弥陀池→男岳→阿弥陀池小屋へ戻り昼食→又男岳と横岳の分岐点まで歩き→横岳へ→焼森→駐車場・八合目小屋


十和田八幡平国立公園駒ケ岳自然観察マップ


男岳付近のニッコウキスゲ 横岳に向かう登山道 頂上がもうすぐ険しい! 1583mの頂上


宿泊施設がすばらしい部屋であったので、三日間ゆっくり昼間の疲れを癒すことが出来た。
温泉も、
源泉かけ流しで言うことなしであった。秋田駒ケ岳での一日は、地元の人でも驚く
ほどの花で今年はとってもついていたように思えた。最高の花年にここを訪れたらしい。
花たちは、別のページでスライドショーにしてお楽しみいただけるようにしたいと思っています。



7月24日 玉川ダム八幡平〜玉川温泉

 7月24日は最高の晴天に恵まれ、思い残すことのない自然散策が出来た。
 標高1613mの八幡平高層湿原は、予想していなかっただけに、花いっぱいに感激!!
 行き交う人との会話も楽しく、ゆっくりと時間をかけて回れたことがとても良かった。

ウエルハートピア田沢湖出発した後、途中にある玉川ダムで一休み。整備が行き届いたカリヨンのあるダム。
くねくね曲がる登り道,八幡平に近づくと、あちこちに温泉の吹き出ている箇所があり,活火山を実感させる。
八幡平の頂上の青森トドマツは、自然の厳しさを思わせる風情であった。

駐車場の左手にレストランがあり、そこで昼食を済ませ左回りで歩き出した。
小さな鏡沼、めがね沼を見て八幡平頂上。
ここからがきれいな花の散策路となる。八幡沼のあたりで13:17.


玉川ダム 八幡平頂上案内板 植物図鑑を片手に 美しい高層湿原


玉川温泉 源泉から流れる温泉水 玉川温泉園地自然研究路 青森港フェリーターミナル


 クリックしてみてね!

7月25日  ウエルハートピア田沢湖を後にして10:10 盛岡ICから高速に・・・黒石で11:40高速を降り、
102号線から394号線へ。
 12:10 酸ヶ湯温泉に到着。ここの蕎麦と蕎麦饅頭は美味しい。
 12:30 酸ヶ湯温泉の千人風呂(混浴)に入った。とてつもなく広い浴場で驚いた。
 13:40 青森へ向かう。103号線を走行。フェリーターミナルに15:30くらいに着いたであろうか。
 16:40 より乗船。17:00 出航。サンセットを撮影しようと張り切ってはいたものの、いい画像がなっかった

一日だけ雨模様で予定変更したが、他は天候に恵まれ自然を堪能できた旅でした。